本馬場にて



「あれ?はしるんじゃないの?」「今日は走らないよー」
本馬場入場したディープスカイは芝コースへ。芝コース前は人だかりでとても行けそうになかったのでウィナ前から撮影しました。 遠い…。遠すぎる。しかもものすごい人だかり。このあとから、写真はさらにブレブレのザラザラになっていきます…。


「はーい、落ち着いて落ち着いて〜」
馬場入りしてもカリカリしているディープスカイ。四位騎手、口笛をふいてなだめているようにも見えました。

 
NI・N・JI・N!
なんとニンジンで作ったレイが贈られました。今までお馬さんの引退式はダイワメジャー号のものしか見ていないのですが… ニンジンのレイってどの馬ももらうものなんでしょうか?メジャーの時にはなかったような気がするんですが。


「ねぇ、これたべてもいい?」「ダメだよ」
食いしん坊だという彼にはぴったりのプレゼントですね。


   
「わぁ。なんだか、たくさんひとがいるよ」
関係者の皆さんとの写真撮影。たくさんのひとが集まっています。ディープスカイもちょっと緊張気味?


「せんせい、ぼくもうつかれた。」


ボエー。


写真撮影終了。
四位騎手、華麗にジャンプ。(画面右端がぼやけているのは前にいたひとの肩です…)
これからウィナで引退式が始まります。ディープスカイはしばらく芝コースをぐるぐる。
このあと、ニンジンさんは回収されます。ボッシュートです。


「にんじん、とられちゃった…」


「にんじん…」
うらめしそうなディープスカイ。しかも、ちょっと暇そうでした。


ウィナでは四位騎手と談笑する堂本さん。
本当にたくさんの関係者の方が集まっていて、中には未勝利戦で騎乗した松田騎手の姿もありました。 あと、藤岡兄騎手もいたようです。…写真は撮れませんでした。


「…アフロ…?」「アフロ…!?」「アフロ…!!」(ざわ…っ)
実は、堂本さんが登場した瞬間、ウィナが騒然となりました。
府中ではNHKマイルカップ・日本ダービーでおなじみでしたが、札幌のファンにはなかなか衝撃だったようです。


ディープスカイの様子が気になってか、ちょくちょく振り返っていたのが印象的でした。


昆先生。
やっぱり相当心残りの様子。笑顔はほとんど見られませんでした…


四位騎手もとても寂しそうでした。
秋は本当に期待していただけに残念、と苦笑まじりに話していましたが…。


しかしそのあと大爆笑。
セレモニーでのオーナーの言葉につい笑ってしまいました。「ディープスカイにはいい子供を産んで…」という爆弾発言があったのです。
子 供 は 産 め ま せ ん 。
(その後「いい子供を作ってほしいです!」と訂正。それもなかなか生々しいですが…まぁ、いいのか)

セレモニーはよく言えば静かで穏やかな、悪く言えば少し重い雰囲気が漂っていました。 やっぱり、突然の引退に関係者の方も戸惑っていらっしゃるようです。
JRAのサイト(こちら)にセレモニーの様子がアップされているので、 関係者の方のコメントなど詳しくはそちらもご覧ください。(写真撮るのに正直いっぱいいっぱいで…)



「ねぇねぇ、なにやってるのー?」
後ろにこっそりディープスカイが。みんなが「ディープスカイはすごい馬だ」って話してたんだよ。


セレモニーを途中で抜け、堂本さんはディープスカイの元へ。


やっぱりこのふたり(ひとりと一頭?)じゃなきゃ。
でも、もうお別れです。


最後に芝コースをゆっくり回ってディープスカイと堂本さんは戻っていきました。
本当にお疲れ様でした。


見送る四位騎手。
「ディープスカイの仔でダービーを…」志半ばでディープスカイとのコンビは終わりましたが、夢はまだまだ広がります。

あれよあれよという間に、慌ただしくセレモニーは終了しました。このあたりは人の動きが激しくて写真がほとんど撮れず…。 セレモニーはディープスカイをなんとか撮ろうと必死になっていたこともあり、ものすごくブレブレザラザラな写真ばかりになってしまったのがなんとも残念すぎます。 (ちょっとはカメラの練習しようね!)
とはいえ、こうやって最後の勇姿を見られて、やはりなんとも言えない感情でいっぱいになったのでした。

人がはけるのを見計らって、ふたたびパドックへ。


ぽつんと残った横断幕。


最後の仕事が終わりました。

ジャパンカップ、安田記念、そして引退式と、活躍の場は少なかったけれど、少しでもディープスカイの後押しができたでしょうか。
ディープスカイの種牡馬としての成功と、堂本さんをはじめ関係者の皆さんのますますの活躍を願っています。

この横断幕を作ったのは、秋天でディープスカイの横断幕を見なかったからなのです。 「ダービー馬なのに!?」とびっくりし、また、パドックでのあまりのかわいらしさに仰天した私は、せめてジャパンカップには間に合うようにと思って作ったのです。
思いきり目立たせてやろう!と意気込んで作ったこの横断幕。札幌でも「かわいいですね!」と度々声をかけていただきました。ありがとうございます。
グリーンチャンネルでも映っていたようですね。友達から「見たよー」とメールももらいました。
(後日、会社で「ひょっとして札幌行ったの?!」と、とても驚かれました…そりゃ驚きますよね)

そうそう。横断幕を片付けている途中に、生産牧場の関係者の方に声をかけていただいたのです。
「横断幕があるのを見て、すごく嬉しかったんですよ!」とおっしゃっていただきました。
張ってあった位置まで覚えていらして、とてもびっくりしつつ感無量でした。想いは確かに伝わっていたんですね。
東京からいらっしゃったとのことで、お帰り前の忙しいところをお話ししてくださいました。本当にありがとうございました。


引退式が終わった後の空。
燃えるような赤と、ディープスカイを惜しむような深い青のグラデーションがとてもきれいでした。

ディープスカイはこのあと、ダーレー・ジャパン・スタリオン・コンプレックスに移動したそうです。いつか、会いにいきたいと思います。
だから、その日まで、またね。


おわり。


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